ハイカラ気分でめぐる 西洋レトロ建物散歩
基本情報 | |
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開催 | |
場所 | 岡田簡易郵便局 - 旧中埜家住宅 - 陶芸研究所 - 大井のまちなみ |
近代の知多半島は「和魂洋才」を体現し、日本古来の精神を大切にしながらも、西洋からの新たな知識や技術などを取り入れ、新たな産業に取り組んでいました。
あちこちを歩いてみると、当時の面影を残す街並やモダンな建築が、今もあちこちに残っています。
レトロ郵便局と発明家のまち
知多岡田簡易郵便局
岡田のまちにひときわ目を惹くレトロモダンな建物。明治35(1901)年に建てられた郵便局で、日本最古級木造郵便局舎です。知多岡田簡易郵便局(国の指定登録有形文化財) HP > MAP >
知多半島は日本手ぬぐいや浴衣の生地など木綿生地の産地として江戸時代から日本屈指の有名産地ですが、その基礎を築いたのがここ岡田です。
名古屋鉄道 『Wind 2023年1月号「知多木綿」』
明治時代、いち早く輸入動力織機を取り入れたり、動力織機の発明をしたりと、天才的な発想の織物のまちでした。力織機を発明し、トヨタグループの創始者となった豊田佐吉も研究に訪れたりと、逸話は絶えません。最盛期には何千人もの女工さんで賑わったこの界隈。
この郵便局舎は栄華を知る生き証人です。
Lunch 知多市チョイス
古民家カフェ Novatann(ノヴァタン) MAP >
岡田のまちなかにある助産院だった歴史を持つ古民家カフェ Novatann(ノヴァタン)。
こちらでは野菜たっぷりのヘルシーランチがいただけます。小さな子ども連れでも気兼ねなく利用できるのもうれしいです。
東浦町チョイス
ひかりのさとファームレストラン MAP >
ブドウ畑が点在するのどかな一角にあるひかりのさとファームレストラン。
自家焙煎コーヒー、焼きたてのパン、産みたての卵を生産するひかりのさとファーム直営のレストランです。
産みたて卵のオムライスや素材を活かした優しい味わいのランチがいただけます。
ヨーロッパの街並みのよう
旧中埜家住宅
小高い丘の上に立つロマンティックな西洋住宅。
かつては衣浦湾や三河湾を望むのどかな場所に建てられました。この館の主は洋行帰りの旧家 第10代中埜半六。ヨーロッパで見た風景を懐かしみ別荘として建てたものです。
張出し窓、漆喰のレリーフ、総大理石造りの暖炉、ガス灯、ベランダの柱のバラなど贅を尽くしたエレガントな設えも素敵です。
大正初期の新美眼科医院旧館(堀崎町)、昭和初期の同盟書林本店(本町)もハイカラな半田ならではの西洋館です。
新美眼科医院旧館(※一般公開はありません)
奇跡的な存在、モダン建築を愛でる
とこなめ陶の森 陶芸研究所本館
藤色のモザイクタイルで彩られた外観は、訪れる時間によって色めき立って見える日もあれば、静寂の中に佇んでいるように見える日もあります。
陶芸を鑑賞する空間には自然光を巧みに取り入れた工夫がなされ、日本の美と西洋の美が重なり合うようです。
焼物の文化の伝承がこの建物を介することで一層深みを増してきます。
先人の計り知れない心づかいと深い愛を感じます。
金色の釣り階段。建物内部も創建当時から一切手が加えられていません。
陶の森資料館展示
とこなめ陶の森 陶芸研究所本館/陶の森資料館 – 常滑 公式HP > MAP >
ハイカラな西洋館はまちのランドマーク
大井まちなみ
大井は弘法大師上陸の伝説の漁師町です。
大井の良好な港には上質なナマコが獲れ、江戸時代から知られた「海鼠腸(コノワタ)」の名産地です。かつて徳川将軍家にも献上されたといいます。
行楽ブームにのって、豊かな海の恵みと、弘法大師ゆかりの寺めぐりを楽しむ人々で賑わい、師崎街道と常滑街道が交わる道には、ハイカラな郵便局、弘法宿、民家が軒を連ねました。
港から旧街道へ入っていくと、心地いい潮風と共に懐かしいレトロな雰囲気と出会えます。
大井のまちなみ MAP >